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2014年10月28日火曜日

怖くないチンパンジー at ズーラシア

お化け梨なのです


本日、動物園・水族館ニュース 日刊 Zoo Ring の記事をまとめていて興味深かったのがこちらです。

ズーラシア横浜動物園 ズーラシアオフィシャルブログ チンパンジーの森日記
ハロウィンが楽しみなのは?

チンパンジーたちが、ハロウィンイベントで、ジャックランタン風にカットした梨とかぼちゃをもらっています。
梨が好物らしく、力の強い個体がしっかりと握りしめています。

これだけだと普通のおいしいエサと同じなのですが、ちょっと待ってください。

チンパンジーって、ジャックランタンをどのように見たのでしょうか。

チンパンジー。Wikipediaより。著作権情報

ジャックランタン。Wikipediaより。著作権情報

目はいいのです

私たち人間は、普段目で物を見ています。
とても当たり前のことと思われるかもしれませんが、哺乳類でここまで目がいいのはサルの仲間だけだと言われています。
ウマもトラもライオンも、基本的に目ではモノクロでしか認識することができません。
なので、音やにおいが我々人間よりもはるかに重要なのです。

ところで、チンパンジーはサルの仲間です。
最近は類人猿はサルじゃないという人も出てきていますが、広い意味ではサルです。
とりあえず、色覚を持っていますし、他の哺乳動物に比べると、目はいいほうです。

ジャックランタンふうの飾りつけに気づかないはずがないのですが、どうしたのでしょう。

勝手に仮説をいくつか考えてみました。
  • 想像力の不足により、ジャックランタンの顔が単なる汚れか傷にしか見えていない
  • ジャックランタンの顔を認識はしているが、怖い顔をしているとは思っていない
  • ジャックランタンの顔を認識し、怖い顔だと思ってはいるが、スタッフのしょーもない遊びだと結論づけている
  • ジャックランタンの顔を認識し、怖い顔だと思ってはいるが、食べ物っぽいので、食欲が勝った
顔を認識しているのかが第一のポイント。
表情を認識しているのかが第二のポイント。
恐いという連想ができるのかが第三のポイント。
といったところでしょうか。

かぼちゃのお化けが怖いのは、人間の子どもの豊かな想像力の産物、ということなのでしょうか。
だとすると、大人はその豊かな想像力をどこに忘れてきてしまったのでしょうか。


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