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2014年10月21日火曜日

放流されるジンベエザメ at いおワールドかごしま水族館

大きすぎるのです

今朝、動物園・水族館ニュース 日刊 Zoo Ring の記事をまとめていて気になったのがこちらです。

いおワールドかごしま水族館
お知らせ
6代目ユウユウ 海へ帰ります

黒潮大水槽で展示していたジンベエザメのユウユウが順調に育ち、水槽で飼育できるぎりぎりの大きさ、5.5mに近づいてきました。
このまま冬に入ってしまうと水温が下がって放流が困難になるため、秋のうちに放流することを決定したとのことです。
11月4日には黒潮大水槽から搬出し、開場生簀で2週間ほど放流訓練をした後、放流されるとのことです。

ジンベエザメ。Wikipediaより。著作権情報

深く考えてのことです

かごしま水族館の今日の「お知らせ」の書き出しにまず注目でした。
ジンベエザメを知っていただくため、海からの預かり物として・・・
という表現が使われていました。

そしてそのお知らせの最後にはこんなリンクがありました。
世界最大の魚類・ジンベエザメを展示するためにかごしま水族館が選んだ方法
このリンク先の記事によると、かごしま水族館の黒潮大水槽は日本で五指に入る大きさなのだそうです。
それでも、13mにもなる大人のジンベエザメを健康に飼育するには小さすぎるということでした。

鹿児島県の海にジンベエザメが現れるということをどうしても人々に知ってもらいたいということで水族館が選択した方法というのが、5.5m以下の子どものジンベエザメを展示するという方法でした。

これだけ大きな生物がいるということ、は十分に鹿児島の人々に伝わりました。
ジンベエザメの泳げる鹿児島の海を大切にしなければいけない、というメッセージも十分に伝わったことでしょう。

最後まで気をぬけないのです

つい先日、下田海中水族館でジンベエザメが亡くなったばかりでした。
10月19日放流予定だったのが、台風の影響で10月11日に死亡という結果になってしまいました。
これに関しては、Yahoo! NEWSにも取り上げられ、背景を無視した心無いコメントが多数書き込まれていて腹が立つやら悲しいやら...ということもありました。

後から考えれば不手際もあったのかもしれませんが、水族館がジンベエザメを不幸にしようとして飼育していたわけなどありえません...

今年はその前にも大阪の海遊館でジンベエザメが死亡していました。

このような事故が続いている中で、この度、かごしま水族館で放流の目途が立ったというのは、少しほっとするニュースでした。

無事、放流まで作業が完了できることを切に願ってやみません。

しかし、冷静に考えると、ジンベエザメに限らず、動物園・水族館の生き物って、どれも、自然からの預かりもの、なのですよね。
大きいものばかり、ついつい偉大に感じてしまいますが、そういうわけでは決してないこと、改めて肝に銘じたいと思いました。

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