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2014年9月22日月曜日

緑色のホッキョクグマ at 天王寺動物園

色ではわからないのです

本日、動物園・水族館ニュース 日刊 Zoo Ring の記事をまとめていて気になったのがこちらの記事です。

記事内容自体は、ホッキョクグマのゴーゴに臨時で氷柱をプレゼントすることになったという話なのですが、注目は写真です。

ご存知の方はご存知の話なのですが、今年もホッキョクグマのゴーゴが緑色になってしまっています。

日本の動物園に限った話なのかもしれませんが、ホッキョクグマの毛に藻がついて緑色に見えてしまうことがあります。
これはホッキョクグマの体毛が中空になっていて、そこに藻が生えてしまうことが原因なのだそうで、それはそれで興味深い話ではあります。
野生下ではホッキョクグマの生息域でそうそう簡単に藻が生えるとは思えませんので、動物園固有の現象なのかもしれません。

少なくとも動物園の中、という限られた環境では、緑色になったからといって、病気になったりだとかいった不便は無いようです。

そういえば、上野動物園でも、この春、釧路市動物園から帰ってきたホッキョクグマのユキオが土の運動場で遊びすぎて茶色グマになっていたことがありました。

同じく上野動物園では、以前、アルビノのツキノワグマを飼育していたことがあり、これが白かったので、同園では「シロクマ」と呼ぶと区別がつかないため、必ずホッキョクグマと表記するようにした、との逸話があります。

笑って許してもらえるでしょうか

ところで、みなさんがこのような緑色や茶色のホッキョクグマを見たらどう思うでしょう。

珍しいものを見られたといって喜ぶでしょうか。
それとも、変なものを見せられた、金返せといって怒るでしょうか。

それは人それぞれなのだとは思いますが。

緑色の原因になっている藻が原因でホッキョクグマが亡くなったという話はもちろんのこと、健康を害したという話すら出ていませんので、目先の問題はそうそう大きくはないのでしょう。

基本的にサル以外の哺乳類は色覚が発達していないので、緑色だろうが茶色だろうが、私たちが思うほど本人(本クマ?)にとって見た目には影響がそれほど無いのかもしれません。

ただ、この記事を書くにあたってざっと調べたところ、ホッキョクグマが、動物園での飼育の困難な動物の一種であることは間違いがなさそうです。

今、見ておかないと、近い将来、動物園に行っても本物を見られない動物のひとつ、になってしまうかもしれません。

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